🌸 はじめに
経済的な事情で進学を迷っている高校生にとって、返済不要の「給付型奨学金」は大きな支えになります。
この記事では、福岡県内の高校生を対象とした「公益財団法人 余慶会 奨学金」について、
最新の募集要項・変更点・応募チェックリスト・よくある質問まで、わかりやすくまとめました。
🎓 募集要項まとめ(2026年3月卒業予定者対象)
(出典:公式サイト・募集要項PDF)
👉 公益財団法人 余慶会公式ページはこちら
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | 福岡県内の高等学校に在籍し、2026年3月卒業予定の生徒。ひとり親・里親・児童養護施設等で暮らす生徒で、国内の大学・短大・専門学校への進学を希望している方。 |
世帯あたりの採用制限 | ひとり親家庭(親族里親家庭を含む)は1世帯につき1名まで。兄弟での同時受給は不可。 |
他の奨学金との併給 | 他の給付型奨学金との併用不可。ただし、貸与型や「授業料減免のみの制度」とは併用可。 |
給付期間 | 進学先入学(2026年4月)から卒業予定年度まで。留年時は打ち切り。 |
給付額 | 年間90万円(通信・夜間は70万円)を年2回(4月・9月)に分けて給付。 |
補助金 | 初回給付時に受験費用(受験料・交通費・宿泊費)実費補助あり。上限10万円。 |
採用人数 | 約60名程度。昨年度より増加。 |
応募締切 | 2025年12月25日(木)当日必着。 |
使用目的 | 授業料・施設費など進学・修学に必要な費用。返済義務なし。 |
🔄 昨年度からの主な変更点
項目 | 前回(2025年3月卒業) | 今回(2026年3月卒業) | ポイント |
---|---|---|---|
採用人数 | 約40名 | 約60名 | 枠が拡大、応募チャンスが増加。 |
締切 | 2024年12月20日 | 2025年12月25日 | 提出期限が5日延長。 |
給付額 | 年90万円 | 同額 | 変更なし。 |
併給条件 | 表現が曖昧 | 修学支援制度との併用条件が明確化 | 制度理解がしやすくなった。 |
🪶 応募チェックリスト(2026年3月卒業予定者向け)
ステップ | 内容 | チェック項目 |
---|---|---|
① 応募前準備 | 募集要項をよく読み、対象か確認。 | □ 福岡県内の高校に在籍している □ 2026年3月卒業予定 □ ひとり親・里親・施設入居など条件該当 □ 他の給付型奨学金を受けていない(辞退予定含む) |
② 必要書類をそろえる | 早めに学校・家庭で準備。 | □ 願書/推薦書/成績証明書 □ 住民票(世帯全員記載) □ 児童扶養手当証書などの証明書類 |
③ 提出・締切確認 | 郵送は必着。追跡できる方法で。 | □ 2025年12月25日(木)当日必着 □ 公益財団法人 余慶会宛に郵送 □ 学校締切も別途確認 |
④ 結果・手続き | 採用後の手続きを忘れずに。 | □ 結果通知(2〜3月) □ 4月25日/9月30日振込 □ 成績・継続報告書提出 |
📄 募集要項の入手方法
応募してみたいと思った方は、まず募集要項を手に入れるところから始めましょう。
学校や地域によって受け取り方が少し異なりますが、次の3つの方法があります。
① 高校を通して受け取る
福岡県内の高等学校には毎年、余慶会から募集要項や申込書が届きます。
進路指導室や担任の先生に「余慶会の奨学金を受けたい」と伝えると、
学校で書類を受け取ることができます。
先生に早めに相談しておくと、推薦書などの準備もスムーズです。
② 公式サイトからダウンロードする
余慶会の公式ホームページでは、最新の募集要項PDFを公開しています。
自宅で印刷して準備することもできます。
ページ内の「募集要項」または「申請書ダウンロード」からアクセスできます。
スマートフォンからも閲覧可能です。
③ 母子寡婦福祉会・余慶会事務局へ問い合わせる
お住まいの地域の母子寡婦福祉会(母子家庭等福祉団体)でも、
募集要項や申込書を受け取ることができます。
また、直接 余慶会事務局に問い合わせると、
郵送で送ってもらうことも可能です。
📮 公益財団法人 余慶会
〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-12-6 花村ビル5F
📞 TEL:092-411-3008(平日9:00〜17:00)
💡ワンポイントアドバイス
学校によっては、校内締切が公式の応募締切(12月25日)より早い場合もあります。
「学校締切日」を必ず先生に確認しておくと安心です。
💬 よくある質問Q&A
Q1. 応募書類は本人が書くのですか?
A. 基本は「本人が書く」のが原則です。
奨学金は「本人の学ぶ意欲」を最も重視しています。
保護者の代筆や、親が全部書いてしまうケースもあるようですが、
作文・志望理由・申込書の「志望動機欄」は、できるだけ本人の言葉で書きましょう。
保護者の協力が必要な「家計に関する欄」や「証明書の添付」などは、もちろん保護者が手伝って構いません。
→ おすすめ:
「文章の下書きは本人」「清書や書類確認は親」など、親子で分担するとスムーズです。
Q2. 作文は鉛筆?ボールペン?
A. 黒または青のボールペンが推奨です。
募集要項では特に指定がありませんが、公式書類として扱われるため、消えるペンや鉛筆は避けた方が安心です。
清書はボールペンで丁寧に、誤字が出た場合は修正液ではなく書き直しが望ましいです。
もし「下書きをしてから清書」する場合は、鉛筆で下書き→ボールペンで清書、が安全です。
Q3. 作文は何文字くらいが良い?
A. 600~700字程度が最も読みやすく、印象が良いです。
下限(400字)は少なすぎると内容が薄く見え、
上限(800字ギリギリ)だと読みづらく感じられることがあります。
自分の体験や気持ちを中心に、**「なぜ学びたいのか」「将来どんなことをしたいか」**をしっかり書くと自然に600字前後になります。
→ ワンポイント:
最初に「なぜ応募したいか」、次に「自分がどんな人か」、最後に「将来の夢や感謝」で締めると構成がきれいになります。
Q4. 「奨学生候補者の集い」(2026年3月6日)は参加必須?
A. 原則として参加が必要です。
この会は、採用内定者同士の顔合わせや、奨学金授与式・説明会を兼ねています。
どうしても事情がある場合(進学準備・体調不良・家庭の事情など)は、事前に連絡すれば欠席も認められる場合があります。
無断欠席は不採用扱いになる可能性があるため、
参加できないと分かった時点で、早めに学校または余慶会事務局に相談してください。
→ 服装の目安:制服または落ち着いた私服(リクルートスーツでなくてもOK)
→ 持ち物:筆記用具、案内書、身分証など(詳細は通知書に記載)
Q5. 作文が苦手です。どうすれば?
A. うまく書くより「正直に書く」が一番です。
審査では「文才」よりも「学びたい気持ち」や「背景・努力」を重視しています。
難しい言葉を使うより、
「自分の言葉で書いたか」「本気で学びたいか」が伝わる方が、むしろ印象に残ります。
→ 例:
「小さい頃から医療に関心があり、人の役に立つ仕事がしたい」など、具体的なエピソードを交えて書くと良いです。
Q6. 他の奨学金に申し込んでいますが大丈夫?
A. 「他の給付型奨学金」との併給はできません。
ただし、「返還が必要な貸与型奨学金」や「授業料減免のみの制度」とは併用可能です。
もし国の「高等教育の修学支援新制度」を利用する場合は、給付型部分を辞退すれば、余慶会の給付と両立できます。
※こちらのQ&Aは、余慶会の公式情報を参考に、わかりやすくまとめたものです。
詳細や最新情報は、学校または余慶会事務局に直接ご確認くださいね。
🌈 まとめ 〜チャンスをつかむために〜
余慶会の奨学金は、「学びたい気持ちを応援する制度」です。
成績や文才よりも、あなた自身の想いが大切にされます。
早めに動き、先生や家族と一緒に準備を進めましょう。
🌸 早めの行動
🌸 家族・先生との連携
🌸 自分の言葉で伝える勇気
応募締切は 2025年12月25日(木)当日必着。
「行きたい気持ち」を一歩踏み出せば、未来の扉がきっと開きます。
福岡県限定の制度ではありますが、
「自分の県にも、こうした支援があるかもしれない」と気づいたり、
調べてみるきっかけになれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。