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名前の呼び方
湊 かなえ先生の「告白」という本を読みました。
私は自分にルールを設けました。
子供たちを呼び捨てにしない。
出来る限り同じ目線に立ち、丁寧な言葉で話す。この2つです。
この言葉を聞いて、いくつか思い出したので聞いてください。
私は、保育士として約20年、6か所の保育園で勤務しました。
初めて務めた保育園は、乳児保育園で0歳から3歳までの20人くらいの子どもの少ない人数の園でした。
保育士も少なく、とてもアットホームな保育園で、名前の呼び捨ては禁止でした。
「彩乃ちゃん」を「あやちゃん」と呼ぶことなく「あやのちゃん」ときちんと呼んでいました。
最初の園で、そうやって過ごしたので、次の園で、保育士が子どもの事を普通に呼び捨てしていてびっくりしました。
その園は、6歳までいる子どもの人数の多い保育園でした。
年長さんなどは、呼び捨てにされることで、「杏奈、あれして」「一志、こっちきて」と言葉尻も命令されているように感じました。
私は、自分の子を産み名前を付ける時、なるべく呼び捨てにされない名前を選びました。
今考えると、呼び捨てされることに慣れていないだけで、どうしてあんなに嫌だったのか分からないくらい嫌でした。
小学生になったら、お友達同士呼び捨ては当たり前になってきます。
昔の私に、そんなこと気にし過ぎないでいいよと教えてあげたいです。
道順
子どもの時から、親が通っていた道を通っていましたが、長男に家に帰るならこっちの道の方がいいよと言われて、違う道を通ってみました。
長男が言うように、そちらの方が、道が広く信号も少なく通りやすいことを知りました。
それからは、色々な道を探すようになり、この道はこの道に繫がっているんだ等発見もありました。
ナビもあるので、迷うこともなく、この時間はあの信号で混むので避けようなど、道を選ぶことができるようになりました。
親がしてきたことの刷り込みってありますよね。
食べ物の好き嫌い
何でも親のせいにして申し訳ないですが、食卓に上がらないものは、食べたことがないので
食べたくないことってありますか?
私は、恥ずかしながら大人になるまで、ブロッコリーを食べたことがなくて、保育士になって保育園の給食ではじめて見ました。
今は大好きですが、若いころは口に入れるのも嫌で、こっそり床に落としたり、ブロッコリーが好きな子におかわりとしてあげたりしていました。(すみません)
また別の話になりますが、結婚時、同居していた今は亡き義父は、なんでも美味しそうに、ご飯を食べていました。
その中で、「鮭の皮が世界で一番美味しい」「ちゃんぽんには少しのソースがあう」など色々教えてくれました。
若かった私は、きちんと聞かず聞き流していましたが、今頃になって、「鮭ってパリパリに焼いた皮が美味しい」「ちゃんぽんにソースかけたら匂いがよくて美味しい」と食べるたびに義父を思い出します。
食べたことないものは、一度食べてみる。
人が美味しいと言ったものは、どんな風においしいか感じてみる。
それだけでも人生変わってきたと思います。
まとめ
固定観念ができてしまうと、なかなか違うことを受け入れることが難しくなります。
特に若い時は、その方法しか知らないし、「私は何も間違っていない」と思い、違う意見が聞けなかったり、間違っていると相手に伝えたりして人間関係がおかしくなってしまうことがあります。
私は、自分の考えや行動だけが正しいわけではないと知ることができて、生きるのが楽になりました。
若い時と限定してしまいましたが、年を取ってからも譲れない価値観や、固定観念があるかもしれません。
そんな時、初めから否定するのではなく、そんな考えや行動があるのだと1回考える余裕ができる人になりたいと思いました。